この記事のテーマ
- 帰化申請書類の履歴書(その1)について
- 履歴書(その1)の書き方
帰化申請書類の『履歴書(その1)』について
帰化許可申請書類に履歴書(その1)という書類があります。
この書類は申請者の
- 居住歴
- 学歴・職歴
- 身分関係
を書く書類となっています。
この書類の大変なところは出生から現在までの情報を書かなければならないことです。
つまり、生まれてから現在までどこに住んでいて、どんな仕事をしてきたのか等を記載しなければなりません。
また身分関係は父母の死亡、結婚(離婚)について、子供についても記載します。
ボリュームが多くて1枚に書ききれない人は同じ用紙を使って続きから書いていきます。
履歴書(その1)の書き方
①氏名
申請者の名前をフルネームで書いてください。
帰化後の氏名や通称名は書かないように注意してください。
氏名は漢字又はカタカナで表記します。
アルファベット表記の方はカタカナで書きます。
例) 李 美淑、ガルシア フェルナンド
②年月日
日付を書いていきます。
西暦ではなく日本の元号(昭和・平成・令和)で表記してください。
- 1985年10月17日→×
- 昭60年10月17日→〇
日付は〇年〇月〇日まで表記することになっていますが、わからない箇所は空欄でも構いません。
例)昭30年5月。
できれば〇年〇月までは書くようにしてください。
③居住関係
生まれてから現在までの居住歴を書きます。
引っ越しによって住所が変わった場合もその情報を書かなければなりません。
生まれた時の住所は本国の出生証明書や出生届記載事項証明書を取得すればわかります。
いずれも帰化申請に必要な書類なので取得した時に確認してください。
住所は略さず正確に書いてください。
- 愛知県名古屋市緑区1丁目1番地→〇
- 愛知県名古屋市緑区1-1→×
正確な住所表記が知りたい場合は住所地を管轄している市区町村役場に電話で確認してください。
記載方法は上記の記入例を参考に書いてください。
例)
- 長野県長野市〇〇村〇〇番(昭和62年7月19日まで)
- 岐阜県岐阜市〇〇町〇〇(平成28年6月まで)
- 名古屋市緑区〇〇番地(現在まで)
④学歴・職歴
小学校、中学校、高校、大学、短大、専門学校等、小学校から現在までの学歴を記載します。
幼稚園、保育園の記載は不要です。
年月日は卒業証明書や学生証などを参考に記入してください。
例)
- 市立〇〇小学校入学
- 同校卒業
- 私立〇〇中学校入学
- 同校卒業
- …
職歴はアルバイト・パート歴ももれなく書いてください。
正社員、契約社員、派遣等の雇用形態は問わず勤務先はすべて記載します。
すべて思い出すことができない場合は記憶の範囲内で記入してください。
記載する内容は会社名と担当職種です。
例)
- 〇〇でアルバイト 接客担当(平成30年5月まで)
- 株式会社〇〇に入社 営業担当
- 前記会社退職
- 〇〇合同会社に入社 経理担当(現在に至る)
➄身分関係
身分関係は父母が死亡している場合は亡くなった日を書きます。
結婚している場合は婚姻届を提出した日を事実婚の場合でもその事実を記載します。
子どもが生まれた場合は『長男〇〇出生』『二女〇〇出生』と書きます。
自身や両親が離婚した場合も記入します。『〇〇と離婚』『父母離婚』。
【参考情報】外国人登録原票の請求
上記で解説したとおり、履歴書(その1)は出生から現在までの居住歴を書かなければなりません。
しかし、過去に自分がいつ、どこに住んでいたかなんて覚えていない方も多いのではないでしょうか。
そこで過去の居住歴を調べる方法として外国人登録原票という書類があります。
これは出入国在留管理庁という所に保管されている書類で外国人の過去の居住歴の情報が載っています。
ただし2012年7月8日までの情報です。
請求先は出入国在留管理庁総務課情報システム管理室出入国情報開示係になります。
郵送でも請求することができ通常は請求から3~4週間程度で届きます。
過去の居住歴がどうしてもわからない場合は請求して取得されることをお勧めします。
詳細情報が知りたい方は下記のリンクをクリックしてください。
≫参考:出入国在留管理庁のホームページ
まとめ【履歴書(その1)の書き方】
帰化申請書の履歴書(その1)という書類について確認してきました。
この書類は過去の居住歴、学歴・職歴、身分関係を記載する書類です。
出生から現在までの情報が必要なので引っ越し回数が多い方、転職回数が多い方、結婚離婚が多い方は大変かもしれません。
また年齢が高いほど記載する内容も多くなることが予想されます。
外国人登録原票や在留カード、住民票など参考になりそうな資料を確認しながら書き進めてください。
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