
この記事のテーマ
- 帰化申請書類の『生計の概要(その1)』について
- 生計の概要(その1)の書き方
帰化申請書類の『生計の概要(その1)』の内容
この書類は申請者、申請者と同居している人のひと月の収入、支出や負債について記入します。
申請者が安定した生活を送れているのかを確認するための書類です。
- 毎月の収入がどのぐらい?
- 毎月の支出はどのぐらい?
- 負債(借金)はあるの?
申請者が一人暮らしの場合は申請者の情報のみ、申請者が家族と一緒に住んでいる場合は家族の収入や支出、負債の記入も必要です。
よって同居人が多ければ、その人たちの収入や支出、負債も把握しなければなりません。
生計の概要(その1)の書き方
①年月日
この書類の作成日を書いてください。
しかし、帰化申請から半年以上前が作成日だと情報が少し古いです。
帰化申請の前月に作成されることをお勧めします。
②収入
【氏名】
記載すべきは収入のある申請者や同居人です。
氏名はフルネームで記載してください。
漢字やカタカナで記載し、アルファベットは使用できません。
アルファベットの人はカタカナに直して書きます。
また通称名や帰化後の氏名での記載はできません。
【月収】
ひと月に得ている収入を書きます。
収入額は『手取り』の金額を記載します。
手取り額は収入から税金や年金を差し引いた手元に残るお金です。
お勤めの方は在勤及び給与証明書を見ながらそのとおりに記載してください。
個人事業主の方は確定申告書を見て手取り額を書きます。
申請者や同居人の収入の合計金額を書きます。
【種目】
収入の種類や収入先を記入します。
収入の種類
- 会社員やアルバイト・パート→給与
- 個人事業主や会社経営者→事業収入
- 年金受給者→年金
収入先
その収入をどこで得ているのかを書きます。
勤務先の会社名や事業主の場合は屋号など。
例)給与(株式会社〇〇)。事業収入(〇〇個人事務所)。
【備考】
その仕事をいつ始めたのか、又は年金を受給し始めた日を書きます。
- 会社員やアルバイト・パート→勤務開始日
- 個人事業主→開業届出日
- 会社経営者→会社設立日【登記事項証明書に書いてあります】
- 年金→年金を貰い始めた年月日
③支出
ひと月の支出額【生活費】を記載します。
申請者や同居人全員分の支出額を書きます。
支出の欄に記載する金額は1円単位まで正確に記載する必要はありません。
1000円未満は切り捨てでもOKです。
- 34,347円→×
- 34,000円→〇
支出科目について
- 食費…同居の家族全員分の食費
- 住居費…賃貸物件に住んでいる場合は家賃【賃貸借契約書を参照】
- 教育費…教育に使ったお金【子供の学費、自分の資格の勉強、書籍代など】
- 返済金…借金がある場合は毎月の返済額【自動車ローンや奨学金など】
- 生命保険等掛金…民間の生命保険会社に加入している場合は毎月の支払額
- 預貯金…毎月の貯金額【家族全員分の合計金額】
- その他…上記の支出科目のどれにも該当しないもの【光熱費・通信費・趣味代など】
収入の合計金額と支出の合計金額を一致するように記載してください。
一致しない場合は支出の欄の項目のその他の金額を調整しながら一致させてください。
④主な負債
借金がある方のみ記入します。
借金がない方は借入の目的の欄に『なし』と記載してください。
借金の例としては住宅ローンや自動車ローン、奨学金やカードローン、生活費等です。
借入先はお金を借りているところを書きます。
残高は作成時点でいくら負債が残っているかを記載します。
完済予定日は借金を返し終わる予定日を書いてください。
例)令和5年2月
まとめ【生計の概要(その1)の書き方】
帰化申請書の生計の概要(その1)の記載方法について確認してきました。
この書類は申請者を含む申請者と同居している人のひと月の収入・支出・負債を書く書類です。
同居人が多いと大変ですが、1人1人に確認しながら作成してください。
申請者が1人暮らしであれば申請者の収入・支出・負債のみでOKです。
この書類は申請者が安定した生活が送れているのかを確認するもので、生活が破綻することなく暮らしていけるのであれば審査上の問題はありません。
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