フィリピン国籍から日本へ帰化する条件|審査で見られるポイントを解説

フィリピン国籍から日本へ帰化する条件 帰化の事例

「フィリピン人です!日本へ帰化したいです!」

実際に、フィリピン国籍から日本国籍へ帰化する方は多くいます。

帰化は申請すれば必ず許可されるわけではありません。

「自分は帰化できるのだろうか…」と不安を感じている方も多いと思います。

そこでこの記事では、フィリピン国籍の方の帰化申請について、審査で何が見られるのかを想定ケースに当てはめて解説します。

これから日本への帰化を検討しているフィリピン人の方はぜひ参考にしてください。

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🎯 結論(先に要点)

フィリピン国籍の方の帰化申請について、世帯年収・日本語能力・在留年数・交通違反・出国歴といった要件が審査でどう見られるのかを、想定ケースに当てはめて解説します。申請先や手続きの流れもまとめました。

想定ケースで見る|審査で確認される項目

※ この記事の「想定ケース」について
以下の条件は、帰化の要件が審査でどのように当てはめられるのかを説明するために設定した想定のケースです。特定の申請者の記録ではありません。帰化の許可・不許可は個別の事情をふまえて法務大臣が判断するため、同じような条件でも結果が同じになるとは限りません。

帰化申請で確認される項目

ここでは、次のような条件を設定して、要件の当てはめを見ていきます。

【想定する条件】

・国籍:フィリピン
・年代:40代
・在留資格:永住者
・日本在住歴:20年
・結婚歴:日本人配偶者と結婚(2人暮らし)
・職業:パート勤務
・本人の年収:200万円台(パート)
・日本語レベル:日常会話可能
・税金・年金:すべて納付済み
・交通違反:なし

このような条件のとき、審査で何が見られるのかを順番に確認していきます。

審査で見られるポイントを見ていきましょう。

帰化審査で見られたポイント

記録と申告の一致を確認

帰化の審査で見られたポイント

帰化申請では、いくつか重要な審査ポイントがあります。

この想定ケースで特に重要になる点を解説します。

① 日本で安定した生活ができているか

電卓、お金

帰化審査では「生計要件」があります。

簡単に言うと日本で安定した生活ができるかが見られます。

審査ポイントは以下の点です。

  • 年収はいくら
  • 生活費はいくら
  • 資産の有無
  • 借金の有無

ただし、年収いくらという金額の基準は公表されていません。世帯の収入と支出のバランスが取れているかが見られます。

想定ケースは、パート勤務で本人の年収は200万円台です。

「年収が低いのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、年収は申請者だけでなく、夫の収入も含めて審査されます。

配偶者の年収が500万円程度あると仮定します。

Q1. フィリピン人は日本に帰化できますか?

A. できます。

安定した生活や素行などの要件を満たせば許可されます。

Q2. 審査で見られるポイントは?

A. 安定した生活、日本語能力、素行、出国歴(海外渡航の状況)などです。

Q3. 出国歴は影響しますか?

A. 長期・頻繁な出国は在留の継続性に影響することがあります。

つまり世帯年収は700万円台。本人の収入だけを見ると少なくても、世帯として収支が回っていれば生計の説明はできます。

② 日本語能力

テスト

帰化申請では、日本語能力も確認されます。

日本語の「読み・書き・話す」力があるのか審査するのです。

目安としては小学校3年生程度の日本語能力が必要と言われています。

日本語能力を確認するため法務局で日本語テストが実施され、合格できないと帰化できません。

想定ケースのように「話せるが読み書きが苦手」という方は少なくありません。

日本語テストに合格できなかった場合でも、その場で不許可が確定するわけではなく、あらためて受け直すことができます。

ひらがな・カタカナの読み書きと、簡単な漢字を含む短文の読み取りから練習しておくと安心です。

参考:【不安な人必見】帰化申請の日本語テストは難しい?実際の質問例も紹介

③ 素行に問題ないか

パトカー

帰化審査では「素行要件」も重要です。

具体的には

  • 過去5年の交通違反の回数
  • 犯罪歴の有無
  • 税金・社会保険料の納付状況
  • トラブル歴

などがチェックされます。

想定ケースでは、

  • 過去5年に交通違反が1回
  • 犯罪歴なし
  • 税金・社会保険料は納付している
  • トラブル歴なし

直近5年で1回、信号無視のような軽微な違反があるという設定です。

軽微な違反が2回程度までであれば、それだけで不許可になることは通常ありません。

参考:【帰化申請】交通違反があっても大丈夫?許可されるケースとNG例を徹底解説

その他の要件についても、同じように一つずつ確認していきます。

参考:法務省サイト

④ 出国歴(海外渡航の状況)

飛行機

審査項目に海外の渡航歴もあります。

一般的には過去5年間で次のいずれかに該当すると帰化は難しくなります。

・90日以上連続して海外に滞在
・年間100日以上を海外に滞在

上記のように長期出国する場合はご注意ください。

想定ケースは長期出国なし。この場合、生活の本拠が日本にあることを説明しやすくなります。

【まとめ】審査でプラスに評価されやすい条件

想定ケースで要件を満たしていた点をまとめます。

✔日本の居住歴:20年

✔日本人の夫と2人暮らし

✔ 世帯年収700万円台

✔ 税金・社会保険料の未納なし

✔ 素行に問題なし(犯罪歴・トラブルなし)

✔ 交通違反歴(直近5年で1回)

✔ 長期出国なし

帰化申請から許可までの期間

仕事 拘束は最小限に 仕事は続けたまま

期間

書類の準備から結果が出るまでは、1年〜1年半程度を見ておくとよいでしょう。ただし事案によって前後します。

帰化申請は

  1. 書類収集
  2. 法務局へ申請
  3. 審査
  4. 結果通知

のプロセスがあります。

帰化の申請先は、住所地を管轄する法務局・地方法務局です。郵送・オンラインでは受け付けておらず、申請者本人が窓口に出頭して申請します。

国籍法施行規則が「帰化の許可の申請は、帰化をしようとする者が自ら法務局又は地方法務局に出頭して、書面によってしなければならない」と定めているためです。申請者が15歳未満のときは、親権者などの法定代理人が代わって申請します。

許可されると官報に告示され、告示の日から日本国籍を取得します(国籍法第10条)。その後、告示の日から1か月以内に市区町村へ帰化届を提出し、新しい戸籍がつくられます。

帰化許可申請そのものに手数料はかかりません。かかるのは、住民票・課税証明書・納税証明書などの発行手数料と、本国書類の取り寄せ・翻訳にかかる実費です。

なお、審査にかかる期間は事案によって異なり、法務局が期間を約束しているわけではありません。書類の不足や事情の複雑さがあると、さらに時間がかかります。

フィリピン人の帰化申請で注意するポイント

フィリピン国籍の方が帰化申請をする場合、注意点があります。

特に重要なのがフィリピンの書類です。

例えば

・出生証明書
・結婚証明書

など、フィリピンから取得する書類が必要になります。

これらの書類は取得に時間がかかることもあるため、早めの準備が重要です。

フィリピン国籍で帰化申請を希望の方

今回ご紹介したように、フィリピン国籍から日本へ帰化することは可能です。

帰化審査では主に次のポイントが見られます。

・安定した生活(収入)
・日本語能力
・交通違反や税金の状況

これらを満たしていれば、帰化が許可される可能性はあります。