- 年収が高くない
- 交通違反がある
- 日本語に自信がない
- 将来は日本で安定して暮らしたい
この記事では、ネパール国籍の方が帰化申請をするときに、審査で何が見られるのかを想定ケースに当てはめて整理します。
✔ どんな人が許可されるのか
✔ 何が審査で見られるのか
を、わかりやすく解説します。
要件セルフ診断・必要書類の類型別リストと取り方・動機書のOK例/NG例・面接で聞かれる質問まで、行政書士が実際のチェック順で全部書きました。
🎯 結論(先に要点)
ネパール国籍の方の帰化申請について、帰化申請を専門とする解説します。居住・生計・素行・日本語などの要件が審査でどう見られるのかを想定ケースに当てはめて整理し、申請先や手続きの流れもまとめました。ネパール人で帰化申請を考えている方は参考にしてください。
ネパール国籍の方の帰化申請|想定ケースで要件を確認する
以下の条件は、帰化の要件が審査でどのように当てはめられるのかを説明するために設定した想定のケースです。特定の申請者の記録ではありません。帰化の許可・不許可は個別の事情をふまえて法務大臣が判断するため、同じような条件でも結果が同じになるとは限りません。

ここでは、次のような条件を設定して、要件の当てはめを見ていきます。
【想定する条件】
・30代・単身の会社員
・日本在住歴:11年(うち就労6年)
・在留資格:技術・人文知識・国際業務
・年収:300万円台
・税金・年金:滞納なし
・交通違反:軽微な違反が1回(数年前)
・日本語:JLPT N1
帰化申請はどこに、どうやって申請するのか
理由は、国籍法施行規則が「帰化の許可の申請は、帰化をしようとする者が自ら法務局又は地方法務局に出頭して、書面によってしなければならない」と定めているからです。
申請者が15歳未満のときは、親権者などの法定代理人が代わって申請します。
実際の進み方は、次の順番になります。
- 事前相談の予約…管轄の法務局に電話で予約します。時期によっては、予約が取れるまで数週間〜数か月かかることがあります。
- 事前相談…在留カード・パスポート・家族構成などを伝えると、その方に必要な書類のリストが示されます。
- 書類の収集・作成…日本側の書類(住民票・課税証明書・納税証明書・年金記録など)と、本国の書類を集めます。動機書や履歴書など、ご本人が書く書類もあります。
- 申請の受付…書類がそろうと受付され、ここから本格的な審査が始まります。
- 面接…受付から数か月後に、法務局で面接(日本語の確認を含む)が行われます。
- 結果…許可の場合は官報に告示され、告示の日から日本国籍を取得します(国籍法第10条)。
受付から結果が出るまでの期間は、おおむね1年前後が一つの目安です。ただし、書類の不足や事情の複雑さによって前後しますし、法務局が期間を約束しているわけではありません。
帰化許可申請そのものに手数料はかかりません。かかるのは、住民票や納税証明書などの発行手数料、本国書類の取り寄せ・翻訳にかかる実費です。
許可されたあとは、官報に告示された日から1か月以内に市区町村へ帰化届を提出し、新しい戸籍がつくられます。
審査で見られるポイント
この想定ケースに当てはめながら、審査のポイントを見ていきましょう。
日本で安定して生活していけるか

帰化には「生計要件」があります。
毎月安定した収入があり、生活に困っていないことが必要です。
Q1. ネパール人は日本に帰化できますか?
A. できます。
安定した生活や素行などの要件を満たせば許可されます。
Q2. 審査ポイントは?
A. 安定した生計、日本語能力、交通違反の有無、素行などです。
Q3. 交通違反があっても許可されますか?
A. 軽微で回数が少なければ許可される例もあります。
重大な違反は不利です。
よって、ある程度の年収を得ている必要があります。
年収が低すぎると生活できないと思われるからです。
ただし、金額の基準は公表されていません。見られるのは、
- 毎月の収入の範囲内で生活できているか
- 収入に継続性があるか(雇用形態・勤続年数)
- 扶養する家族の生活費もまかなえているか
この条件で、生計の面からプラスに働くポイントは次の3つです。
✔ 正社員で収入が安定している
✔ 収入の範囲内で生活できている
✔ 借金がない
日本語テストに合格できるか

帰化申請の際、日本語テストが実施されます。
テストは日本語の「読み・書き・話す」力が試されます。
テストに合格できないと不許可です。
テストのレベルは小学校3年生程度です。
以下の能力があればテストに合格しやすいです。
- ひらがな・カタカナが読める・書ける
- 日本語で作文が書ける
- 日本語で会話できる
JLPT N1を持っている人は、日本語テストが免除される場合があります。
参考:【不安な人必見】帰化申請の日本語テストは難しい?実際の質問例も紹介
交通違反がないか

車を運転する方は注意が必要です。
交通違反も帰化の審査に影響します。
「じゃあ、何回までならいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
審査で見られるのは過去5年の違反歴です。軽微な違反が2回までなら問題ありません。
軽微な違反とは、
- 携帯電話使用
- 駐車禁止
- シートベルト着用義務
- 信号無視
- 一時停止違反
など。
しかし、以下のような重大な交通違反があると、数年は待つ必要があります。
- 飲酒運転
- ひき逃げ
素行に問題はないか
審査で重要なのが「素行」です。
つまり、日本で真面目に生活しているかが審査されます。
例えば、
・犯罪歴の有無
・税金・社会保険料の納付状況
・トラブル歴
想定ケースでは、次のような状態を前提にしています。
- 警察のお世話になった経験がない
- 税金・年金・健康保険料もきちんと支払っている
- 誰かとのトラブルもない
出国歴

過去の渡航歴もチェックされます。
過去5年で、以下のいずれかに該当すると審査が不利になります。
・3か月以上連続出国
・年間100日以上の海外滞在
審査でプラスに評価されやすい条件

想定ケースで要件を満たしていた点をまとめます。
✔ 収入の範囲内で生活できていた
✔ 税金・社会保険料をきちんと納付していた
✔ 素行に問題がなかった
✔ 日本語能力に問題がなかった
✔ 長期出国なし
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