「フィリピン人です!日本へ帰化したいです!」
このようなご相談は多くいただきます。
実際に、フィリピン国籍から日本国籍へ帰化する方は多くいます。
帰化は申請すれば必ず許可されるわけではありません。
「自分は帰化できるのだろうか…」と不安を感じている方も多いと思います。
そこでこの記事では、実際に許可されたフィリピン人の帰化申請の事例をもとに、審査のポイントを行政書士が解説します。
フィリピン国籍から日本へ帰化した実例

まずは今回のケースのプロフィールを紹介します。
【申請者プロフィール】
・国籍:フィリピン
・年齢:40代女性
・在留資格:永住者
・日本在住歴:20年
・結婚歴:日本人配偶者と結婚(2人暮らし)
・職業:パート勤務
・年収:約220万円
・日本語レベル:日常会話可能
・税金・年金:すべて納付済み
・交通違反:なし
この方は、日本人と結婚している方でした。
長年日本に住んでいるので、そろそろ帰化したいけど日本語が苦手。
しかし、日本人の夫と他県の移住を機に、帰化を目指すためご依頼いただきました。
結果、無事に許可。
帰化審査で見られたポイント

帰化申請では、いくつか重要な審査ポイントがあります。
今回のケースで特に重要だった点を解説します。
① 日本で安定した生活ができているか

帰化審査では「生計要件」があります。
簡単に言うと日本で安定した生活ができるかが見られます。
審査ポイントは以下の点です。
- 年収はいくら
- 生活費はいくら
- 資産の有無
- 借金の有無
帰化に必要な年収の目安は300万円です。
今回の方はパート勤務で年収は約220万円でした。
「年収が低いのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、年収は申請者だけでなく、夫の収入も含めて審査されます。
夫の年収は500万円程度。
② 日本語能力

帰化申請では、日本語能力も確認されます。
日本語の「読み・書き・話す」力があるのか審査するのです。
目安としては小学校3年生程度の日本語能力が必要と言われています。
今回の方は、日本語テストに不安を抱えていました。
日本語を話すことはできる、しかし読み・書きが苦手。
事前に勉強はしましたが結果は不合格。
しかし、数ヶ月後に再挑戦して合格しました。
参考:【不安な人必見】帰化申請の日本語テストは難しい?実際の質問例も紹介
③ 素行に問題ないか

帰化審査では「素行要件」も重要です。
具体的には
- 過去5年の交通違反の回数
- 犯罪歴の有無
- 税金・社会保険料の納付状況
- トラブル歴
などがチェックされます。
今回の方は、
- 過去5年に交通違反が1回
- 犯罪歴なし
- 税金・社会保険料は納付している
- トラブル歴なし
直近5年で1回、信号無視の違反がありました。
交通違反は2回程度であれば問題ないので要件をクリア。
参考:【帰化申請】交通違反があっても大丈夫?許可されるケースとNG例を徹底解説
その他の要件も問題ありませんでした。
参考:法務省サイト
④ 出国歴(海外渡航の状況)

審査項目に海外の渡航歴もあります。
一般的には過去5年間で次のいずれかに該当すると帰化は難しくなります。
・90日以上連続して海外に滞在
・年間100日以上を海外に滞在
【まとめ】フィリピン人が帰化した時の状況
依頼者が帰化した時の状況をまとめます。
✔日本の居住歴:20年
✔日本人の夫と2人暮らし
✔ 世帯年収720万円
✔ 税金・社会保険料の未納なし
✔ 素行に問題なし(犯罪歴・トラブルなし)
✔ 交通違反歴(直近5年で1回)
✔ 長期出国なし
帰化申請から許可までの期間

今回のケースは書類の準備から許可まで約1年半かかりました。
帰化申請は
- 書類収集
- 法務局へ申請
- 審査
- 結果通知
のプロセスがあります。
フィリピン人の帰化申請で注意するポイント
フィリピン国籍の方が帰化申請をする場合、注意点があります。
特に重要なのがフィリピンの書類です。
例えば
・出生証明書
・結婚証明書
など、フィリピンから取得する書類が必要になります。
これらの書類は取得に時間がかかることもあるため、早めの準備が重要です。
フィリピン国籍で帰化申請を希望の方
今回ご紹介したように、フィリピン国籍から日本へ帰化することは可能です。
帰化審査では主に次のポイントが見られます。
・安定した生活(収入)
・日本語能力
・交通違反や税金の状況
これらを満たしていれば、帰化が許可される可能性はあります。
フィリピン人の帰化申請の無料相談
当事務所では、フィリピン国籍の方の帰化申請サポートを行っています。
- 自分は帰化できるのか知りたい
- 必要書類を知りたい
- 帰化申請をサポートしてほしい
という方はお気軽にご相談ください。
帰化申請の経験豊富な行政書士がサポートいたします。
記事の執筆者
行政書士塚田貴士事務所
代表 塚田 貴士
【プロフィール】
2018年11月 行政書士塚田貴士事務所を開業
【専門分野】
帰化申請、外国人在留資格、永住権申請。
相談実績1000件以上。
公式サイト…https://kika-help.com/


