帰化相談を受ける中で、非常によくいただく質問です。
・カードローンを利用している
・奨学金を返済中
・コロナ時に借りた返済金が残っている
このような理由から、「自分は帰化できないのでは」と諦めてしまう方がいます。
しかし、借金があるだけで帰化申請が不許可になることはありません。
実際に、借金がある状態でも帰化された方は多くいらっしゃいます。
今回は、借金を抱えながら許可を取得した実例を解説します。
借金がある状態で帰化許可を取得した実例

今回サポートした方の概要です。
・在留資格:技術・人文知識・国際業務(5年)
・在日年数:11年
・職業:会社員(正社員)
・世帯年収:400万円
・家族構成:妻と2人暮らし
・借入内容:自動車ローン
・借入残高:約120万円
・毎月返済額:約2万円
・返済遅延:なし
・申請から許可まで:約1年
しかし、
・安定収入がある
・返済に遅れがない
・税金や社会保険料の未納がない
・生活状況が安定している
といった点が評価され、問題なく帰化許可を取得できました。
帰化審査で見られるポイント

そもそも借金があると帰化できないは間違いです。借金があっても帰化できます。
しかし、以下の要件に該当していることが重要です。
① 安定した生活ができている
収入と支出のバランスが取れているかが重要です。
収入の範囲内で生活できていることが求められます。
② 借金をきちんと返済している
借金に遅延や滞納がなく、計画的に返済できている事が必要です。
③ 税金や社会保険料を納めている
税金や年金の未納なく、きちんと納めている必要があります。
問題になりにくい借入の例
次のような借入は、返済が適切に行われていれば問題にならないことが多いです。
・自動車ローン
・住宅ローン
・奨学金
・分割払い
・計画的なカードローン利用
注意が必要なケース
一方、次のようなケースは注意が必要です。
・返済の滞納や延滞がある
・収入に対して借入額が大きい
・税金や保険料の滞納がある
・友人・知人にお金の貸し借りをしている
友人・知人にお金の貸し借りをするケースは多いです。
- 「友達が困っていたから、お金を貸した」
- 「仕事を辞めて収入がなかったから、知り合いからお金を借りた」
友人が困っていたので、良かれと思ってお金を貸したとしても、帰化では問題になるケースがあります。
なぜなら、お金の貸し借りはトラブルに発展する可能性があるからです。
- 誰から借りたのか
- いつ借りたのか
- いくら借りたのか
- 返済できるのか
- お金を返していることがわかる証明書
など、詳細を法務局に報告し、問題ないと認めてもらう必要があります。
車のローンや住宅ローンなどは、各機関から「ローン明細書」がもらえるので提出すればOKでした。
しかし、友人・知人間でのお金の貸し借りは書面に残しているケースがほぼなく、説明が大変なのです。
自分は帰化できる?簡単セルフチェック

次の項目に当てはまれば、借金があっても帰化できる可能性はあります。
✔️借金返済に遅れがない
✔️安定した収入がある
✔️税金・年金をきちんと支払っている
✔️借金があっても生活に支障はない
【よくある質問】借金あるのに帰化できるのか

実際によくいただく質問に回答します。
借金はいくらまでなら帰化できますか?
金額の基準はなく、収入とのバランスと返済状況が重視されます。
クレジットカードの分割払いも借金になりますか?
広い意味では借入ですが、通常問題になることは少ないです。
過去に延滞したことがありますが大丈夫ですか?
過去に遅滞があったとしても、直ちに不許可になるとは考えにくいです。
現在、きちんと返済できていれば許可の可能性は十分あります。
借金があっても帰化できる可能性はあります
借金があることを理由に、帰化申請を最初から諦めてしまう方は少なくありません。
しかし実際には、状況を整理すれば問題なく許可されるケースも多いのが現実です。
✔ 借金があっても申請できるか知りたい
✔ 自分の収入で問題ないか確認したい
✔ 不許可になるリスクを事前に知りたい
という方は、申請前に一度状況を整理しておくことで安心して準備を進められます。
自分で帰化の手続きをするのが不安という方は当事務所にご相談ください。
帰化申請をサポートいたします。
記事の執筆者
行政書士塚田貴士事務所
代表 塚田 貴士
【プロフィール】
2018年11月 行政書士塚田貴士事務所を開業
【専門分野】
帰化申請、外国人在留資格、永住権申請。
相談実績1000件以上。
公式サイト…https://kika-help.com/


