このような相談は増えています。
特に、子どもが日本の学校に通い、将来も日本で暮らすことを考えているご家族ほど、
- 「家族そろって帰化できるのか」
- 「子どもの国籍はどうなるのか」
と悩まれるケースが多くあります。
そこで本記事では、実際に父親と子どもが一緒に帰化申請を行い、許可された実例を解説します。
依頼者の状況

今回サポートしたご家族の概要は次のとおりです。
・在日年数:10年
・職業:会社員
・年収:380万円
・家族構成:夫・妻・子ども1人
・税金・社会保険料の未納なし
・申請から許可まで:約1年
ご夫婦とも技人国ビザで働いています。
日本で長く働いており、子供も日本で生まれました。
将来の進学や就職を考え、「父親と子供が日本国籍を取得したい」と考え、帰化を決断されました。
一方で、母親は日本語テストに自信がなかったので、今回は見送りました。
帰化申請において、子供の要件は見られない
帰化にはさまざまな要件があります。
- 居住要件
- 生計要件
- 素行要件
など。
本件は、1歳の子供なので上記の要件を満たすことはできません。
例えば、「年収」とか「税金・社会保険料支払いの有無」、「日本の居住歴」など。
父親と一緒に申請するので、子供は審査されず、父親が帰化の要件を満たしているかが審査されます。
帰化で審査される重要ポイント
帰化申請では次の点が特に重要になります。
生計の安定性
家族全体の生活が安定しているかが確認されます。
- 収入が安定しているか
- 収入の範囲内で生活できているか
- 子供を養えるだけの収入を得ているか
といった点がチェックされます。
税金・年金・社会保険の納付状況
税金や年金の未納・滞納は大きなマイナスになります。
素行状況(交通違反など)
交通違反の履歴も確認されます。
軽微な違反でも、短期間に繰り返している場合は審査に影響することがあります。
日本語能力があるか
帰化するには日本語能力を有していなければなりません。
具体的には日本語の「読み・書き・話す」力が必要です。
日本語能力を確かめるために「日本語テスト」が実施されることがあります。
帰化された父親の状況

実際に帰化された父親の状況を見ていきましょう。
- 居住歴10年+就労経験が3年以上
- 年収は380万円(3人暮らし)
- 正社員として雇用
- 税金・社会保険料の未納なし
- 借金なし
- 交通違反あり(直近5年で軽微な違反3回)
- 犯罪歴なし
- 日本語テスト合格
- 5年の技人国ビザを所有
本件では、概ね帰化の要件を満たしていたのですが、「交通違反の回数」が多く、ギリギリOKという結果に。
過去5年の運転記録証明書を取ると、過去5年で軽微な違反が3回ありました。
一時停止違反、通行禁止違反、携帯電話使用違反です。
あと1回違反すると危ないと言われていたので、結果が出るまで極力運転は控えるようお伝えしました。
帰化申請から許可までの流れ
実際の流れは以下のようになります。
① 事前相談・要件確認
② 必要書類収集
③ 書類作成
④ 法務局での申請
⑤ 面接
⑥ 審査
⑦ 帰化許可
よくある質問
相談で実際によく聞かれる質問にお答えします。
子どもだけ帰化することはできますか?
子供を未成年者と定義すると、子供だけで帰化することはできません。
親と一緒であれば未成年者でも帰化できます。
なお、子供が成人年齢に達していれば、単独で申請できます。
夫婦どちらかだけ帰化することはできますか?
可能です。本件のように、父と子だけ帰化。母は帰化しないこともできます。
夫婦一緒に申請する必要はありません。
日本生まれの子どもは自動で日本国籍になりますか?
外国籍夫婦の子で、日本で生まれただけでは、日本国籍は取得できません。
夫婦のどちらかが無職でも申請できますか?
もう一方の収入で家族の生活が安定していれば大丈夫です。
親だけ帰化して、子どもは外国籍のままでも大丈夫ですか?
親だけ日本国籍。子供だけ外国籍というのは現実的ではありません。
基本、認められないでしょう。
家族で同時申請するケースが多いです。
帰化できるかどうかは家庭ごとに異なります
帰化申請は家族の状況によって判断が異なります。
✔ 家族で帰化できるか知りたい
✔ 年収条件を満たしているか不安
✔ 何から始めればいいか分からない
という方は、まず現状を確認することが重要です。
当事務所では、状況を確認したうえで、申請の可能性をご案内しています。
帰化申請の代行をお考えなら、お気軽にご相談ください。
記事の執筆者
行政書士塚田貴士事務所
代表 塚田 貴士
【プロフィール】
2018年11月 行政書士塚田貴士事務所を開業
【専門分野】
帰化申請、外国人在留資格、永住権申請。
相談実績1000件以上。
公式サイト…https://kika-help.com/

